小学生のチームチャレンジ。
この学校は何度か、こういう活動には来ているはずなのに、一部の先生を除いて、先生方には、この活動の大切なところが伝わってないみたいだった。
担当の先生は、黙ってみていられない。
インストラクターの私がいても、励ましたり、叱ったり、ああしろ、こうしろと指導したり。
「すみません。口チャックでお願いします。」
しばらくは黙って見ていてくれたものの、別の活動になったら、先生たちが盛り上がってしまう。
課題はビーチボールをバレーボールのようにして落とさずに何回続けられるかというもの。
目標を立てさせたら、32回と。
16人なのでひとり2回タッチの計算だ。
時間はどうする?32回を何分以内に達成する?
時間を区切らないと、こういう楽しいものは、落としても全然かんけいなくだらだらと続けてしまいがちなので、時間の目標設定もさせる。
10分と決定し、開始。
しばらくは黙っていた先生だが、なかなか続かないのを見かねてか、声をあげはじめる。
先生「声だして数えよー!1、2、さーん」
先生「そのちょうし~♪」
たしかに、盛り上がってきて、より楽しい雰囲気にはなってきた。
まぁ、この程度ならアリかな・・と思いつつ・・
数を数えなくては達成しない課題をやってるんだから、そこに気がつくのは子供たちだし、自然に声が出てこないというのは、普段から先生たちがそうやって「あおって」いるから、なんとなくやっていて、身についていない・・・・のでは?なんて考えてしまった。
時間がきた。
いったん集まって、作戦会議。
どうやったらうまくいく?
こども「サーブみたいにきついのはなげずに上に投げる」いいねぇ。
ほかには?
ほかには?
「声をだす」っていうのはでてこなかったね。
再度10分、区切って挑戦。すると・・・
「それはやっちゃだめって決めたでしょー!」と先生の指導。
そんなこと言わなくても、関係の出来ている子供同士の間ではお互いに注意しあっている。
周りの先生が妙に大騒ぎ。
でも、結局、本人たちが決めた目標時間内に目標達成できず。
「どうする~?もうおしまいにする?」
こどもたち「やりたい」
こどもたち「汚れるからもうやだ」(地面がぬれていたので)
あいだを取って、草地を選び移動し、最後の10分にチャレンジ。
結局達成せず。先生たちがっかり。子供たちよりも(^^;
上級生と下級生の一部に大きな溝を感じていたのと、なかなか達成感を感じられるような活動ができていなかったので、チームを縦割りで、3年から6年生が含まれるように2チームになるように、みんなで決めてもらう。競争心をあおるような場にして、真剣にさせようというもくろみ。それに人数が少なくなれば、声もだしやすい。
2チームで、同じ課題を実施。
日本が15分後に大地震に襲われるという設定。そのため、15分以内に、現在地の日本から指定された安全な地点へチームで協力して移動する。
その際に、使えるのは魔法のじゅうたん5枚。各チームメンバーは8名だが、じゅうたん5枚に乗って、安全地帯へ移動する。
じゅうたんから体の一部が離れたら、じゅうたんは没収。だれかがじゅうたんから落ちたら、日本へ全員が逆戻りというゲーム。
Aチームは最初は何度も失敗して、じゅうたんを没収されたり、じゅうたんから落ちたりしていたけれど、6年生がうまくひっぱって、声をかけながら、粘り強く進行していく。
Bチームには先ほどの先生がつきっきりで、アドバイス。
「先生、ちょっと黙っててください」と言ったけど、声は届かなかったのか、無視されたのか。
「ひとつも達成できないじゃないの」と吐き捨てるような声が後ろから聞こえる。
そのうち、Aチームが先行していくにつれ、先生はBチームに対し、「じゅうたん没収されたら、誰かが落ちて、最初からやり直せばいいのよ」とむちゃくちゃなアドバイス。
すごくショックだった。
先生、人生はそんなに簡単にリセットできるもんじゃないでしょう?
課題が達成できたらそれでいいの?達成感ってそんなに大事?続けるのかやめるのかも、自分たちで決めたんですよ?
結局、Bチームは、没収されたら、先生に「早く早く時間がないよ」とせかされて、急いでやりなおしというのを繰り返す。「また失敗した!」
「ほらー!ちゃんと持ってなきゃダメでしょ!!」と先生の指導。
先生のゲキに緊張して、余計うまくいかない。
しかも何も学ばずにやり直すだけだから、同じところで失敗する。考えられない。
お互いに声もかけられない。
結局時間切れ。先生はがっかり。
もう少し時間を延長させて、成功体験を持たせてあげればいいのに。
私に対して、そんな視線や雰囲気を受け取った。
Aチームは時間に余裕をもってゴール。ゴール寸前ではお互いに励ましあいながら大盛り上がり。そして大喜び。
ふりかえりでは、Aチームはお互いの健闘をたたえあい、サポートしてくれたことをふりかえる。Bチームは「どうせ、こんなのゲームでしょ。できなくたってどうでもいいよ」
ゲームはリセットできるけど、人生はリセットできない。
ゲームだって真剣に出来ないなら、人生で大切なときに真剣にできるの?
でも・・達成できなかったのは、あなたたちのせいだけじゃない・・・ね。
コーディネーターに、報告するも、「ちゃんと担当の先生には話してあり、他の先生方にも伝えるようにお願いしてあるのに、それができないのは学校の問題だ」
って、それで本当にいいの?
今回見ていた先生方とふりかえる時間も無かった。少なくとも、あの先生はこの活動を理解していない。
私たちファシリテーターとコーディネーターとの間のチームチャレンジというか、人間関係も、もう少し見直す必要があるのでは?と思ったりもするのであった。
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